dayjournal memo

Total 975 articles!!

WordPress #013 – MacでVCCWを利用して環境構築

Yasunori Kirimoto's avatar

今回は、WordPressの環境構築をMacでVCCWを利用しておこなう方法を紹介します。


VCCW WordPress_013_20


仮想環境を構築するにはXAMPPやMAMPなどのツールがありますが、VCCWはVagrantを利用してWordPressの仮想環境を構築できます。ローカルに構築できて比較的手軽に仮想環境を作成したり削除したりできるので結構便利です。


VCCWを導入するためには、まず「Vagrant」と「VirtualBox」をインストールする必要があります。今回はHomebrew Caskでインストールします。


brew cask install vagrant

WordPress_013_01


brew cask install virtualbox

WordPress_013_02


インストールされたか確認してみます。バージョン情報が表示されればOKです。


vagrant -v

VirtualBox --help

WordPress_013_03


次に、「vagrant-hostsupdater」というプラグインをインストールします。このプラグインを導入することでIPだけではなく任意のドメインを設定してアクセスすることも可能になります。


vagrant plugin install vagrant-hostsupdater

WordPress_013_04


VCCWを利用できるようにするVagrant Boxを作成します。初回のみ処理に時間がかかります。


vagrant box add miya0001/vccw

WordPress_013_05


任意のフォルダにVCCWの構成一式をダウンロードします。新規で作成する任意のディレクトリ名を指定できます。 ※今回はwp-sampleとしました。


git clone https://github.com/vccw-team/vccw.git wp-sample

WordPress_013_06


wp-sampleディレクトリへ移動してから、処理を実行します。環境一式を自動で構築するので処理に時間がかかります。


vagrant up

WordPress_013_07


処理が完了したら仮想環境の状況を確認します。runningされていればOKです。


vagrant status

WordPress_013_08

下記のどちらかのアドレスにアクセスすると仮想環境で起動しているWordPressの画面が確認できます。WordPressのログインも通常通りおこなえます。


http://vccw.dev/

http://192.168.33.10/

WordPress_013_09


起動している時は、構築した仮想環境にssh接続も可能です。


vagrant ssh

WordPress_013_10


VCCWでのWordpressの環境設定はymlファイルで設定します。設定値を変える場合はdefault.ymlをコピーしてsite.ymlを作成してその内容を変更します。


cp provision/default.yml site.yml

WordPress_013_11


コピーしたsite.ymlをテキストエディタで開くと各設定を変更できます。例えば赤い囲みの部分ではアクセスするIPとドメインを変更することができます。 WordPress_013_12


設定を保存したら再起動します。


vagrant reload --provision

WordPress_013_13


VCCWでは複数のWordPress環境を構築できます。先ほど作ったディレクトリ一式をコピーして任意のディレクトリ名にします。 ※今回は、wp-sample02とします。

WordPress_013_14


wp−sample02ディレクトリのsite.ymlを修正します。IPとドメインを任意の別の値に変更してください。そして同じようにvagrant upします。 WordPress_013_15


処理実行後に状況を確認します。複数起動していることが確認できます。


vagrant global-status

WordPress_013_17


それぞれのIPやドメインにアクセスすると別々のWordPressの画面が表示されます。

WordPress_013_18

WordPress_013_19


VCCWで仮想環境を構築すると複数のWordPressを構築できてかなり便利です。一度停止してしまうと再起動に数分かかるのでそこが欠点かもしれません。もしかしたらDockerとかを使った環境構築の方が作成・削除がさくっといくのかも。ただ、VCCWかなり便利です。



book

Q&A